【田中角栄】粋なお金の使い方 その2
こんにちは。
足立佑介です。
今回は、「田中角栄」さんです。
第64代内閣総理大臣。
お金の使い方を見ればその人の偉大さがわかると言います。
今回も彼のエピソードです。
彼の派内の若手議員が女性問題の清算で、今日中にどうしても100万円が必要ということになったそうです。
ところが、すぐ現金で100万円を揃えることができない状態でした。
やむなく田中のもとに電話をかけ、100万円の借金を申し込んだそうです。
話半分まで聞いていた田中は「わかった」と一言。
「金は直ぐに届けさせる」と約束。
30分もすると、田中角栄事務所の秘書が紙袋を届けにきたのです。
それを開けてみると、なんと300万円の現金が入っていました。
そして田中角栄の筆による一枚のメモが入っていました。
一、 まず100万円でけりをつけろ
二、 次の100万円でお前の不始末で苦労したまわりの人たちに、うまいものでも食わせてやれ
三、 次の100万円は万一の場合のために持っておけ
四、 以上の300万円の全額、返済は無用である。
その若手議員は、涙しながらそのメモを読んだそうです。
その後、田中派内で竹下登の創政会の旗揚げ問題が時でも、ビクとも動かなかったそうです。
あの時の300万円の一件で、田中という人物に殉じる腹を固めたということでしょう。
お金というものは、人と人との絆にもすごく大きな影響を及ぼすものなのです。