【中曽根康】マメさ
こんにちは。
足立佑介です。
本日は、「中曽根康」さんです。
元首相。
政界で随一の筆まめと言われていました。
同期で当選した田中角栄元首相に比べると気配りや、人の心を掴むといった人間力の部分では劣ると思われがちですが、筆まめであることにかけては中曽根の方が上であったと言います。
やはり総理になるだけの理由があるのですね。
経済小説作家のパイオニア城山三郎さんが中曽根総理とゴルフをしていたとき、ハーフが終わって昼食をとっている時に、
「騎兵として軍隊にいった作家伊藤桂一さんの戦争小説【静かなノモハン】。
それから、大江健三郎の【新しい人よ眼ざめよ】という本をおすすめしたそうです。
すると横のテーブルから紙ナプキンを持ってきて「へえ」といいながらメモしていたといいます。
それから1週間ぐらいするとハガキが届き、「【静かなノモハン】を読んだけど、とても良かった。いい本を教えてもらった」とお礼の返事があったそうです。
城山は総理が本当に読むのかと思っていたので驚いたといいます。
松下幸之助が晩年私財を投げ打って設立した松下政経塾からは多くの政治家を輩出したことで有名です。
松下幸之助が存命中、松下政経塾の塾生に一番始めに教えることが礼状を書くことであったそうです。
著名な先生が講師としてくるのだから当然かもしれないが、このことを社会に出てからもずっと続けるのとそうでないのとでは大きな違いがあるのでしょう。
マメさと繊細さを大事にして人間関係を構築してきたいものです。