足立佑介‘s diary

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【永守重信】情熱で人を動かす

こんにちは。

 

足立佑介です。

 

本日は、永守重信さんです。

 

精密小型モーターの開発・製造において世界一のシェアを誇っている日本電産創業者です。

 

創業当時はどのベンチャー企業とも同じように資金繰りに苦労したそうです。

 

彼はある銀行の支店長に融資をお願いするが全く相手にしてくれませんでした。

まだ創業して一年もたっていないのだから無理はないのです。

永守は粘るがどう話をしてもだめでした。

最後に「どうしたら貸してくれますか」というと「中小企業金融公庫が貸してくれたら、ウチが半分貸しましょう」といってくれたそうです。

無論これは断り文句です。

 

しかし彼は直ぐに中小企業金融公庫を訪ねました。

中小企業金融公庫は役所と同じです。

真っ暗な部屋の中で若い職員が何しに来よったとばかりジロリと見てきます。

そして横柄な態度で「御社はまだできて一年もたってない。公庫は、過去2期分の決算書がないと貸せないという規則です」と、あっさり断られたそうです。

 

彼は怒鳴り出したい気持ちをこらえ、熱心に頼みこんだのです。

二人の声は自然と大きりヒートアップしました。

すると、その後ろにいた調査役が「やかましいが、何をいうとるんだ」

永守は同じ説明を繰り返しました。

答えはやはり「規則だから」の一点張りです。

 

それでもさらに粘ると次は副長、最後には支店長が出てきたのです。

この支店長が経済評論家となる加藤廣さんでした。

加藤は「まあ、話だけは聞こう」と、支店長室に入れてくれたのです。

そして今までの経過を細かく話すと「実際は規則はそうなのだが、せめて審査ぐらいは出来ないか」と、他の人を集めて説得に当たってくれました。

決算書すらなかったが、結局は、取引先であったNECなどからの評判をたずねてもらい、その信用で3000万円の金を借りることに成功したそうです。

 

その足で永守は銀行へ行き、「支店長、公庫がOKでしたら貸してくれる約束ですよね。これが書類です」支店長は目を白黒させて驚きました。

「本当に貸してくれたんですか?」と倒れそうになったといいます。

ちなみにこの倒れそうになった支店長は後に日本電産で働くことになるのです。

人との出会いめぐり合わせとは何とも不思議である。

 

実績がなくとも情熱で人を動かし、頼れる仲間が増えていくのですね。