【蘇我理右衛門】与える人が与えられる
こんにちは。
足立佑介です。
今回は、「蘇我理右衛門」さんです。
安土桃山時代から江戸時代にかけての銅商。
住友財閥の業祖と呼ばれ、家祖と呼ばれる義弟の住友政友とともに、創業者の一人。
1590年に銅精錬の修行をした彼は、京都寺町五条に「泉屋」として独立。
若干19歳の頃です。
当時の日本の銅精錬の技術では、粗銅に含まれる銀を抜き出すことが出来なかった。
彼は南蛮人に銅と銀の吹き分けが出来る原理を聞いて回り、ついに銅と銀を分ける新技術を習得。
この技術は「南蛮吹き」と呼ばれるようになりました。
この技術で泉屋は大いに栄え、銅業界での確固たる地位に。
彼が繁栄したポイントは、この銅と銀とを分ける「南蛮吹き」の技術を同業者に惜しみなく教えたのです。
技術を公開することで、泉屋は「南蛮吹きの宗家」として尊敬され、大坂は日本の銅精錬業の中心となったのです。
彼が世界最古の財閥、住友財閥の業祖と呼ばれる男。
家祖と呼ばれる義弟の住友政友とともに、住友財閥の創業者とされています。
400年以上続く、住友財閥のルーツはここです。
商売を大きく繁盛させたいと思うならば、「自分だけ儲かればいい」「自分だけ生き残ればいい」という考えを捨てることなのでしょう。
与える人が、与えられるのです。