足立佑介‘s diary

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【相馬愛蔵】顧客の人生と共に歩む

こんにちは。

 

足立佑介です。

 

今回は、相馬愛蔵さんです。

 

中村屋の創業者です。

日本初の純インド式カレーを創り、現在も同店のメインメニューとなっています。

 

彼が32歳の時、商家の家系でもなく商売の経験もなかったが、会社勤めは性に合わないということで夫婦で商売をすることを考えたそうです。

 

そんな時に帝国大学前でパン屋をしていたが、経営が厳しくなっていた中村屋の中村店主が店を譲りたいと言ってきたのです。

 

相馬夫妻が店を譲り受けてからが現在の中村屋の創業といわれています。

 

ですが何故、商売に素人の相馬が成功できたのか色々な要素がありますが、

一つにはどこまでも誠実に、従来の商習慣にとらわれず、掛け引きなどもせずお客様本位の正道を貫いたことだと考えられます。

 

このことは関東大震災時の相馬の行動が物語っています。

 

大震災に遭遇はしますが、中村屋は幸運にも被災は免れていました。

 

しかし店頭にはひもじい方々が押し寄せてきます。

彼は商人の義務として、中村屋の社員一同で毎晩徹夜の製造を続けました。

 

そして小麦粉は原価で販売し、パンや菓子は普段よりも1割安く販売したのです。

 

平素のお客様本位の考えがそうさせたのでしょう。

 

ところが結果的に中村屋は震災を機に売上が3、4割増加。

 

後で分かったことだそうですが、他の店の多くが値上げをしていましたが、
中村屋はそれをしなかったことに好感を持った人が増えたということなのです。

 

顧客の人生と共に歩む経営。

とてもかっこいいですよね。

 

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