足立佑介‘s diary

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【東芝】底抜けの謙虚さで蘇り

こんにちは。

 

足立佑介です。

 

今回は土光敏夫さんです。

 

先代の名門意識からくる奢りから、
経営が傾いていた東芝の再建を頼まれ、社長に就任。
見事に経営を蘇らせた方です。

 

就任してからまず土光が行ったことは7時出社。

会社の始業時間は9時からですが、朝の7時から始業時間の9時までは「誰でも自由に俺の部屋に入って来い」といって社長室をオープンにしたそうです。

役職のない平社員でもざっくばらんに話し、社内の風通しが良くなりました。

 

結果の原因のひとつは、「社内の風通しの良さ」ではないでしょうか。

 

当時、雑誌「財界」の創業者、三鬼陽之助が「東芝の悲劇」という本を出版しベストセラーになりました。
名門といわれた東芝が転落した原因をあらゆる角度から分析した内容の著書です。

 

出版社「経済界」の創業者、佐藤正忠が土光の自宅を訪ねて、この本の感想を聞いたそうです。

返って来た返事は、「うちの連中に、読めといってるんだよ。反省すべきところは、大いに反省しろといっているんだよ・・・」

そしてまた「いや、あれだけ調べて書いてくれた三鬼君に、感謝しているんだよ」と言ったそうです。

 

これまた東芝が蘇った結果の原因、「積極的に悪い情報や至らぬ部分を謙虚にあらゆる人から聞いて吸い上げていき改善していく。」

 

経営者が本来とるべき正しい道ではないでしょうか。

 

大きな企業になればなるほど、経営者に求められるのは人の意見に耳を傾け、受け入れる謙虚さだと感じます。

 

「実るほど頭を垂れる稲穂かな。」

 

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