苦境からのスピード成功
こんにちは。
足立佑介です。
今回は、「安藤百福」さんです。
株式会社日清食品の創業者。
今も世の人々に愛されている、インスタントラーメン「チキンラーメン」、カップ麺「カップヌードル」の開発者です。
彼についてですが、
台湾出身で、戦後に日本国籍を取得されたそうです。
48歳の時に無一文に近い状態で「チキンラーメン」の開発を開始。
それまでも多くの事業を展開してきたが、ラーメンの製造経験は皆無のところからのスタートだったそうです。
腹を決めてからは、まず自宅の裏庭に小屋のような作業場をつくり、
開発目標を「美味しい、保存性、便利、安価、安全」の5つに定め、ラーメンの開発に集中しました。
朝の5時に夜が明けると研究室にこもり、夜中の1時、2時まで研究を続ける日々を過ごしたそうです。
そうやって一日の休みもせずに研究を続け、「チキンラーメン」を完成させました。
「チキンラーメン」を開発して5年で東京と大阪の両取引所に上場を果たし、
今も世界で最も流通している食品が彼が開発した即席メンなのです。
彼は、
「事業と財産を失い裸一貫、絶対の窮地からの出発であったからこそ、並ではない滞在能力が発揮出来たのではなかろうか。
逆説的に言えば、私に事業失敗がなければこれほどの充実した瞬間は持てなかっただろうし、即席メンを生み出すエネルギーも生まれなかっただろう」
と語っています。
無一文という苦境からスタートし、短期間でここまでの成功をおさめた人は他にいないのではないでしょうか。
苦境になったからこそ、初めて発揮される滞在能力というものがありますよね。
自ら後ろの扉を閉め、やらざるを得ない状況を創ることが成果を創る近道なのかもしれませんね。