足立佑介‘s diary

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【土光敏夫】情熱と覚悟が人を動かす

こんにちは。

 

足立佑介です。

 

本日は、土光敏夫さんです。

 

前回に引き続き同じ方のお話です。

 

どんなにいい事業計画があったとしても、それだけでは成功することはないでしょう。

ましてや資金的な協力を得るならば、経営者が情熱や熱意を持っていることが必須となります。

 

彼が石川島芝浦タービンの社長に就任した時、受注はしても運転資金がない状況でした。

そこで何とか銀行に融資をしてもらおうと不退転の決意で挑むのです。

東京駅で駅弁を買い込み、丸の内の第一銀行本店(現ミズホ銀行)に朝一かけつけました。

正門が開くのを待ち受け、後の頭取の長谷川重三郎の席に直行。

長谷川はまだ到着していませんが、近くの椅子でずっと待ったのだそうです。

 

長谷川が出勤すると、

「今日は、どうしても融資していただきたい」と、開口一番。

「いつも来ていただいておりますが、こういうご時世なので、とてもご要望には応じかねます。どうぞ、お引き取りを」と、長谷川。

「いや、今日は帰らん。この通り、駅弁を買ってきた。貸してくれなければ、明日の夜明けまで頑張りますよ」と、彼はどっかり腰を降ろしてしまったのです。

長谷川は知らんふりして仕事をしているが、土光は動こうとしません。

そのうち長谷川は外出した。帰ってみると、まだ座っています。

昼が近くなり、「一緒に、駅弁を食べましょう」と、長谷川をはじめ、営業部の面々に弁当を配ります。

午後になっても土光は動こうとしません。

 

夕方になってついに長谷川が音を上げたのです。

「いやあ、参りました。融資をいたしますからお引き取下さい」

彼のの気魄が銀行からの融資を引出すことに成功したのです。

 

覚悟というものは、言葉せずとも人に伝わっていくものです。

 

私も情熱と覚悟を握りしめて、事業を拡張させます。

 

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