足立佑介‘s diary

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信頼が人を伸ばす

こんにちは。

 

足立佑介です。

 

今回は川田小一郎さんです。

 

第3代日本銀行総裁

 

自分が信じた人をとことん応援し抜く方です。

 

彼は高橋是清のことを気に入り、長屋で浪人させておくのはもったいないと、
ちょうど空席だった山陽鉄道の社長のポストを渡そうとしました。

しかし高橋はこの話を断り、「日本銀行建築所主任」という端役ポストに就きました。

 

そんな中、「高橋のような山師を、信用を重んじる日銀に入れたのはけしからん」と陰口をたたいた田尻という方がおりました。

その陰口を知った川田はたいそう怒り、夜中の1時頃だというのに二頭立ての馬車を仕立てて、家に乗りこみました。
田尻は慌てて床から起き出して、川田を書斎に迎えました。

「拙者は見るところがあって高橋を採用したのだ。監督官たる貴公が、これに異議があるとのことだが、それでは拙者は日銀総裁たる職責を全うすることができぬから、ただいまかぎり辞職する。」と川田は言い放ちました。

田尻は言下に失言を取り消して陳謝したが、ききません。

とうとう詫び証を一礼入れてようやく一件落着となりました。

 

その後高橋は川田の期待に応えて、日銀の総裁になり、大蔵大臣7回と内閣総理大臣を務め日本有数の財政家として名前を歴史に刻みました。

 

川田はワンマンではありましたが、人一倍部下思いであったようです。

 

それが部下の能力を最大限伸ばす原因となったのです。

 

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