【山田亦介】教育と人材
こんにちは。
足立佑介です。
国がすべき最も大事な施策は何か?
「教育」ではないかと思う。
幕末の長州藩に山田亦介(またすけ)という西洋式を採用した非常に先見性のある武士がいました。
ほぼ無名といってもいい人物です。
この男は日本史にはかりしれない大きな功績を一つ残しています。
それは吉田松陰を育てたことです。
松陰は幕末の思想家、教育者。
叔父の開いていた松下村塾を引き受けて、高杉晋作、木戸孝允、久坂玄瑞、伊藤博文、山県有朋、前原一誠、山田顕義(山田亦介の甥で初代司法大臣)など、維新の指導者となる人材を教え育てました。
この松陰に長沼流兵学を教授し、世界の大勢に着目することを教えた師が山田亦介なのです。
松陰は29歳の若さで亡くなり、山田亦介も間もなく亡くなります。
この二人が亡くなった後、松陰や山田の教えを受けた弟子たちが明治という新しい国家をつくり上げていったのです。
このことを聞くと教育は素晴らしく価値があると感じます。
山田が松陰という人材一人を育てたことで、
極東の小国だった日本が明治時代に近代化を成し、世界5大国の一国に仲間入りができるまでになったのです。
人材を育てることをしなければ、間違いなく国は衰退するでしょう。
現代でもそれは同じです。
そして企業においても同じことがいえると思う。
世界の鉄鋼王カーネギーは
「財産を子息に残すのは、子孫に呪いをかけるようなものだ」
と言ったがその通りだと思います。
創業者が財産や土地などを子息に残しても良いことはないでしょう。
大抵、資産を食い潰して終わるのがオチなような気がします。
残すものは物質的なものではなく。経営をしていくための背骨となる指針であったり、考え方ではないかと思う。
そのことを教えてくれる、手本となる企業がある。
それはまた次回。